昭和な兄貴が語る定番服と赤星の名店「アニ散歩」
大衆割烹 藤八

公開日:2016/07/01 < 1本目 >

ストライプのグレースーツと「藤八」の自家製腸詰め

ビシッと横分けのヘアで着こなしたいのはグレースーツ。クラシックなスーツは、なぜか落ち着く。控え目なストライプに白シャツでネイビータイ、靴は黒のストレートチップ。スーツスタイルの日本男児を撮り下ろした『JAPANESE DANDY』を気取り、お気に入りの昭和酒場へ。 もう10年以上通っている中目黒の名店「藤八」。暖簾をくぐると、そこには昭和な時がゆっくりと流れている。

壁一面に張られた達筆な短冊メニューが、完全に昭和アート! 良く見ると経年変化で変色しているヴィンテージと新しいものがあるではないか。あまりに多いので迷ってしまうが、俺はブレずいつものビールと4品を注文。

必ず飲むのがこの「赤星」だ。正式名称は「サッポロ ラガービール」といって、ラベルのデザインから通称「赤星」と呼ばれ、昭和酒場好きに絶大に支持されている。詳しいウンチクは後にして、まずは手酌で一杯。

美味すぎる……。生のジョッキも悪くないが、やはり瓶ビールをコップに注いで飲むのが俺流だ。

ここで「藤八」の女将こと洋子さん登場。多くの常連達に愛された先代の赤い眼鏡で有名な女将は、昨年引退して今は洋子さんが女将としてお店に立っている。

まずは自家製の腸詰め。ネギと辛味噌で一緒に食べると……。まじで美味すぎる!!こやつには昭和までもが詰まっているに違いない。「赤星」との相性もバツグンだ。

続いて自家製のはんぺん。ただのはんぺんと侮ってはいけない。絶妙な味がついているので、何もかけずそのまま食す。美味すぎる!!パート2だ。

さらに肉じゃがコロッケといかのかき揚げ。肉じゃが味なので何もかけずにそのまま食す。サクサクのかき揚げで、これまた「赤星」がすすむ。美味すぎる!!パート3&4だ。

この4品は1977年の創業当時からあり「藤八4大名物」と呼ばれている。他にもお刺身など大衆割烹と名乗っているだけあってハイレベルな絶品メニューばかりだ。

ほろ酔いになってきたとこで、洋子さんについつい一杯注いでしまった。瓶ビールの良さはこういった注ぐコミュニケーションもあるところ。

ここで、俺が愛する「赤星」の話をちょこっと……。簡単に言うと現存する日本最古のビールブランドなのだ。サッポロビールの前進・開拓史麦酒醸造所から1877年に発売され今も愛され続けている。ちなみに生ビールではない。
生ビールとはザックリ言うと瓶、缶、ジョッキを問わず非熱処理されたビールのことを言うのだ。「赤星」は熱処理されたビールなので、昔ながらの製法で作られた、正に俺が好きなクラシックスタイルということ。もちろん生も美味しいが俺はこんな昔ながらのビールを昭和酒場で飲みたいのだ。

CDのジャケ買いのように、ラベル飲み気分。テーブルに「赤星」の瓶があるだけで落ち着く。ラベルをよく見ると細かいデザインでグリーンを使っていたり、そのディテールのこだわりも素晴らしい。

さて〆にいつも食べるのが、この「のりうどん」。さっぱりしながらしっかりと出汁のきいた関西風のつゆが優しくて美味すぎる!!ファイナルだ。

いつも笑顔で癒してくれる洋子女将。先代の女将から引き継がれた心地よい酒場は今も健在だ。シャレオツな中目黒で、ここだけは今も変わらずホッとさせてくれる。さて次はどこで「赤星」を飲むかな。散歩は続く……。

ユナイテッドアローズ/ザ ソブリンハウスのスーツ。3つボタン段返り、サイドベンツのいつものディテール。モヘア混のウール生地は絶妙な光沢があり、サラッとした手触りもこの季節に合う。

Text:Eiji Katano
Photo:Mitsutoshi Watanabe

店舗情報

大衆割烹 藤八

[住所] 東京都目黒区上目黒3-1-4 グリーンプラザ 2F

中目黒駅より徒歩3分
中目黒駅から162m

[TEL] 03-3710-8729

[URL] http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131701/13003161/

[営業時間]

月~土 17:00~23:00(L.O)

定休日/日曜・祝日

【プロフィール】

片野英児(かたのえいじ)

1968年生まれ。昭和とメンズ服飾を愛してやまない47歳。小誌編集長の干場(ほしば)がアニキと呼んだことから、いつしかアダ名がアニキに。趣味は、スナックで昭和カラオケ。呑みすぎると、歌いながら、なぜか干場と泣き合う熱き男。好きな場所は軍艦島。

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酒のつまみは数あれど、とりわけポテトサラダをこよなく愛すマッキー牧・・・

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いもに秘密あり!インスタジェニックなポテサラ

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田端駅北口、驚異の「魚河岸料理」に痺れた夜

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自由が丘「金田」で今宵、“酒学校”の生徒になる

なぜアノお店は時代を超えて愛されるの? お客さんが笑顔で出てくるのは・・・

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浅草六区、往時の賑わいを物語る“IRIBUTA”の味

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浅草・観音裏のカウンターで感動的な「雪辱戦」

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パクチーとナンプラー香るオリエンタルなポテサラ

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浅草「大多福」出汁の香りに包まれる”口福”な時間

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料亭街の「大衆酒場」で店主の心意気に降参寸前

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森下「山利喜」は和洋ハイブリットの煮込みで決まり

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親父の「旨い!」がヒントになった名物ポテサラ

酒のつまみは数あれど、とりわけポテトサラダをこよなく愛すマッキー牧・・・

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神田の老舗、これぞ由緒正しき「東京酒場」

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赤羽「まるます家」は朝から“晩酌”ほろ酔い天国

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京王線中河原「ご近所酒場」はまだ宵の口

自宅の近くに行きつけの酒場をもつのは、飲兵衛にとってはとても大事な・・・

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新宿「思い出横丁」で噛みしめるコブクロの味

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コクが際立つ絶妙の味付け 渋谷「松濤はろう」

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路地に吹く夕風は「煮込み」の薫りを纏っていた

瓶ビールをよく飲むし、私の行く店には昔ながらのラガービールが置いて・・・

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吉祥寺「いせや」では煙までもが“アテ”になる

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やきとん界「西の横綱」は今日も進化が止まらない

この店のビールはなぜ「赤星」なのか・・・。ある日、なじみの飲み屋で・・・

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