- 昭和なアニキが語る定番服と赤星の名店「アニ散歩」
- たつや 本店
公開日:2020/10/14 <58本目>
朝8時から恵比寿でモーニングやきとり!
俺のホーム酒場のひとつに、恵比寿のたつやがある。2店舗あるが、駅前の方の本店の1階カウンターが落ち着く。衝撃の営業時間は朝8時から翌朝4時までだ。今まで昼飲みが多かったが1度やってみたかったのが朝8時飲みという俺にとっては非日常な朝星ということ。

恵比寿駅前は通学時間でバス待ちの行列ができている。世の中の1日が始まるそんな時に、俺はモーニング赤星を求め、たつやへ。

イタリア軍のスタンドカラー白シャツは俺にとって朝飲みの正装だ。

真っ黒のアニスペルガで足元も油断してはいけない。

8時の開店と同時に、たつやイン! コの字のカウンターにはまだ俺以外お客は誰もいない。そんな贅沢な貸切状態で注ぐこいつは格別だ。

モーニング赤星がしみるぜ。今まで赤星を飲んだ時間で今日が1番早い。赤星で始まる1日に瞬間アニ気絶!

やきとりの電飾が光っている。この光景も朝見るといつもとは違ったグルーヴを感じる。

おそらくこれが電飾のコントロールセンターだろう。エイジングされたスイッチがたまらない。

朝8時から営業しているということは、その時間にくる常連がついているということだろう。破れかけの釣り会の貼り紙から、そんな常連を大切にする酒場の歴史が伝わってくる。

朝からガツ刺しで始めよう。コリコリッとウマすぎる。ポテサラでスタートしたいところだが夕方からでないとメニューにないのはわかっている。

なんと言ってもここの豚バラは最&高なのだ。やきとりと言っても鳥はほとんどない。ひらがなで「やきとり」と書いてある店は鳥ではなく豚が多いのだ。わかりやすく「やきとん」と書く店もあるが、俺は「やきとり」の方がグッとくる。

美しすぎる玉ねぎと豚バラのバランスとハーモニーでモーニングアニ気絶! サイドのカラシがこれまたイイネ!

プリップリのシロタレで赤星がとまらない。やきとりは2本からのオーダーだ。

強烈にウマすぎる! いつもなら、テッポウでいくのだが、残念ながら今日の朝は仕入れがない。それでいいのだ。

この焼き場の前を、俺は勝手にリングサイドと呼んでいる。コの字カウンターの中でもここが1番たつやグルーヴが強い。
30分くらい経ち、数人の常連が入ってきた。俺にとっては非日常でも彼らにとっては大切な1日のルーティンなのだろう。

ボリュームのある厚揚げはネギをたっぷりのせて喰らう。

なんて贅沢な時間なのだろう。日によっては昼から満席のカウンターで1人朝星チルアウト気絶。

野菜も忘れてはいけない。ピーマンと銀杏もイイネ!

香りがたまらない大ぶりな椎茸もさらにイイネ!

ふと店内のテレビを見るとまだ朝の9時過ぎだ。こんな朝の過ごし方も平日であれば仕事を休めば簡単なこと。朝の常連の中には夜通し仕事で帰りの1杯という人もいるだろう。たつやは大切なお客様のことを最優先に考えこの営業時間で長年続けているに違いない。赤羽でも立石でもなく朝の8時からシャレオツな恵比寿で赤星が飲める貴重な酒場なのだ。

最後に、たつやでも実施されている赤星スクラッチキャンペーンのお知らせだ。10月30日(金)までの実施で赤星を飲んで初代ラベルデザイン赤星などが当たる。全国の赤星取扱店で、ぜひトライしていただきたい。
https://www.akaboshi-tanteidan.com/ennnichi/
Text:Eiji Katano
Photo:Shimpei Suzuki


たつや 本店
[住所] 東京都渋谷区恵比寿南1-8-1 STMビル 1F
[TEL] 03-3710-7375
[URL] https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13113927/
[営業時間]
月〜土8:00〜翌4:00
日祝 8:00〜22:00
定休日 年末年始
※営業時間・定休日が記載と異なる場合がございます。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。
【プロフィール】
片野英児(かたのえいじ)
1968年生まれ。昭和とメンズ服飾を愛してやまない51歳。小誌編集長の干場(ほしば)がアニキと呼んだことから、いつしかアダ名がアニキに。趣味は、スナックで昭和カラオケ。呑みすぎると、歌いながら、なぜか干場と泣き合う熱き男。好きな場所は軍艦島。
『朝8時から恵比寿でモーニングやきとり!』
についてみんなで話そう!
- まだ投稿がありません。