大阪散歩の第2弾は串ホルモンを求め、生野区の北巽へ。その前に大阪の昭和スポットをブラブラと散歩してみることに。
新世界で通天閣とアニ立ち!強烈な大阪グルーヴで昭和感がパねえ。
ジャンジャン横町は昼間から盛り上がっている大衆酒場や将棋クラブがある。有名な串カツも魅力的だが、俺が今食べたいのは串ホルモンだ。
フレンチラコステの白いポロシャツはボタンを全て留めるのがアニスタイルの正装。夏場は1枚で秋冬にはニットのインナーとしても活躍する年間を通してのマイ・スタンダードだ。
北巽駅近くの住宅街に、ひっそりと佇む「串源」は店構えから独特のオーラを発している。これは間違いないとアニセンサーが敏感に反応する。まずはこいつを「ぷはっ!」っと流し込む。カウンターでひとりホルモンってのが最&高やねん。
まずはナムルなどのお通しをいくつかいただく。ルービーのつまみにめちゃくちゃ合うぞ。さてと、ホルモンは何をつまむかな?
はじめての店では、まず聞くのが1番。焼き場を担当している2代目の統貴さんに相談してみよう。ホルモンは生ものと串焼きでオススメを数品注文してみる。
最初の生ミノで、いきなりアニ気絶!なんじゃこりゃ? こんなに新鮮でウマいホルモンは今まで食べたことがない。仕込みの味付けが絶妙で、もろみ味噌を使った特製つけだれに少しつけてもめちゃくちゃウマいぞ。
チレセン ドーン!チレ&センマイの幸福な出会い。一緒に食べた瞬間に生気絶……ホルモン昇天!もうこれはバヤい。このホルモンのクオリティは、きっと秘密のルートがあるに違いない。
仔袋ブツギリで生ファイナル!味付けと食感が最&高すぎる。
生ホルモンですでに気絶の向こう側だが、ここからが本番の串焼きだ。
目の前で統貴さんが心を込めて焼いてくれる。これもカウンターでのひとりホルモンの醍醐味だ。
串焼きはハラミからスタート。このサイズ感が飲兵衛には嬉しい。なんと衝撃の260円! 串焼きは、ほとんどが200円前後だなんてスヤすぎるぜ。めちゃウマな特製つけだれにつけて食べてみると。
歓喜の完全気絶で言葉が出ない。素材の鮮度から炭火の焼き加減まで全てがパねえ。
これがミミシタか。はじめて食べた瞬間に「なんじゃこりゃ!」これもウマすぎる。ホルモン・ルービー・ホルモンのエンドレスループがとまらない。
これもはじめてのアカセン。今まで食べてこなかったことを後悔するほどの衝撃のウマさ。
ツラミもはじめてのホルモン。まいりました、完全にまいりました。もうとやかく俺が能書きたれるより強烈にウマいとしか言いようがない。
キモで串ファイナル!とろけた。口の中に入れた瞬間にとろけた。なんてジューシーなんだ。もうここまでウマいと気絶の向こう側から戻れなくてもいい。
ミュージシャンの桑名正博さんは、生前に週に何度も来店して多いときは1日に2回来るほどの常連だったらしい。いつもカウンターの端の席に座ってホルモンをつまみにマッコリを飲んでいたとのこと。
その瞬間、俺もセクシャルバイオレットなアニマッコリ。どんなに辛い時だってマッコリ飲んでニッコリしていたいものだ。心の中で桑名さんに献杯。
マッコリでテッチャンを、もう1本だけおかわり。ここの串ホルモンは何本でもいける気がする。
〆はどれもウマそうで迷ったが、キムチ焼きめしでファイナル気絶。想像をはるかに超えたおにぎりとスープもいただいたのに、ウマすぎて興奮のあまり写真を忘れてしまった。
串源は先代の打越充男さんが36年前に3坪の店で始めた。7年後に現店舗に移転し、今は息子さんの統貴さんが5年の修行期間を経て昨年から2代目として焼き場を任されている。このクオリテイをこのコスパでいただけるのはここだけだろう。近所にあったら間違いなく俺も通うに違いない。統貴さんの人柄に惚れ、生と串でホルモン気絶した夜だった。さてと、桑名さんの「月のあかり」でも聴きながら大阪の街をもう少し散歩してみるかな。
ラコステのポロシャツは名作のL1212という超定番モデル。以前はサイズ2をタイト目に着ていたが、ここ数年はフランス製のビンテージをサイズ3でジャストに着ている。ちょうど90年代頃に着ていたサイズ感だ。あまりに好きすぎてサイズは2・3・4で10色近くを所有している。その時代に合わせてサイズを変えても楽しめる永久定番だ。
Text:Eiji Katano
Photo:Shimpei Suzuki