昭和なアニキが語る定番服と赤星の名店「アニ散歩」
コッコ堂

公開日:2017/05/01 <24本目>

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

ダンディな紳士のポロシャツと言えば、英国のジョン スメドレーだ。俺のやるせない心までもサラサラなシーアイランドコットンが癒してくれる。

そんなマイ・スタンダードな1枚で向かったのはオールドヨコハマな野毛。クレイジーケンバンドを聞きながらあの昭和遺産へ。

都橋商店街の強烈な昭和オーラにヨコハマ気絶……濱マイク昇天! 映画『濱マイクシリーズ』のロケ地でも有名で、ちなみにあの映画館はすでに消滅している。

大岡川沿いからのDEEPな佇まいにシビれっぱなし。商店街と言っても今はほとんどが酒場となっている。

東京オリンピックの1964年に元々この辺りにあった商店を集め建てられたもので大家は横浜市なのだ。再開発せず、現存させるなんて最高にイカすぜ横浜市!

怪しげな2階の飲食店街へ、遙かな時代の階段を上がっていく。

明美の前でふと足が止まり、たそがれヨコハマ……おっとそんな思い出に浸っている場合じゃない。このまま泣きながらここでツイストを踊りたいが「赤星」を求め1階に降りよう。

「コッコ堂」は15人も入ればパンパンな立ち飲み焼き鳥。オーナーは野毛では噂の美人女性なのだ。

窓の景色がグッとくる立飲みリバーサイド。

手書きのメニューも女性らしくてかわいいなあ~

カウンターの籠に現金を入れ注文の度に清算されるシステム。今日は2,000円をポンと。

美人オーナーに聞いてみると「赤星」はラベルのデザインがかわいいからオープン当初から置いているとのこと。ジャケ買い感覚も女性っぽくてイイネ!

ヨコハマで至福の一杯を味わう赤星リバーサイド。

焼き鳥の注文はオーダー用紙に自分で書くシステムで、焼きあがると名前で呼んでくれる。俺は迷わずアニキと書く。焼き鳥はどれにするか、俺の中で俺と俺とが闘う。考えるな、感じろ!渾身の5本に決める。

美人オーナーに手渡し、話しかけると……えっ?顔写真はNGとのこと。残念すぎるぜ~しかし俺はあきらめない。男は簡単にあきらめてはいけないのだ。

焼き鳥が美味そうだなあ~なんて思いながら、写真OKの交渉を続けてみる。

とその時、「俺の俺の俺の話を聞いてくれた~」ってことでちょっとだけのOKカット!美人オーナーの二宮夏美さんに感謝。野毛では、なっちゃんと呼ばれている。いつもはすぐ近くの2号店「トリニチサカバ」にいて、週に何日かは「コッコ堂」の焼き場に立っているのだ。

「はい、アニキ」と呼んでくれた……嬉しすぎる!最初の1本はミディアムレアなレバーのタレでキャベツの上に乗ってくる。

強烈に美味い!アニ気絶……なっちゃん昇天!新鮮で全く臭みがない。しかし女性の焼き鳥ってこんなにウマ優しいとは。

ネックの塩も絶品だ。せせりとも呼ばれる首の部分が絶妙な食感で美味すぎる。

 

ボンジリの塩はカリッと丁寧に焼かれ、ジューシーな肉汁が口の中で広がる。これも美味いなあ~

皮のタレを一口食べてみると、なんじゃこりゃ??柔らかすぎて強烈に美味すぎる。トロケタ気絶……なっちゃん姉弟君臨!一瞬にして口の中で消えてしまう焼き鳥は生まれて初めてだ。噛むことさえできない。なっちゃんの弟が独自の仕込みをしている絶品だ。

ラストはささみを塩で。もう見ただけでこりゃあヤバいルックス。

皮と同じく柔らかすぎて口の中でとけちまった。美味すぎてもう言葉にならない。優しすぎる最高の5本だった。

なっちゃんのママが手作りしているジャムのサワーで美味すぎた焼き鳥の余韻に浸る。

開店を待っていた常連の方たちと、すぐに打ち解けるのも立飲みの楽しさだ。平日の6時すぎなのに満席になってしまった。

気絶する度に俺はずっと「もう少し顔写真ダメですか?」と無意識に言っていたらしい。その思いが通じ下向きであればとOKをいただいた魂のラストカット。

なっちゃんは元OLで脱サラし、馴染みの野毛で女性でもふらっと気軽に飲める店をつくりたいと2012年に「コッコ堂」をオープンした。

なんと最初の1年は、仕込みから焼き場までたった1人で店を切り盛りしていたらしい。いろんな苦労があったはずなのに、多くを語らない素敵な女性だ。

俺は野毛で、もう一杯ひっかける事にした。なっちゃん、ありがとう。やっぱりヨコハマ、イイネ!

ジョンスメドレーのポロシャツ。英国の老舗ニットブランドならではの心地よい肌触りと上品なシルエットがダンディな逸品。これは旧タグのオールドモデルだが今も古さを感じさせない。丁寧に洗濯すれば10年は着れる永遠の定番だ。

Text:Eiji Katano
Photo:Kou Maizawa

店舗情報

コッコ堂

[住所] 神奈川県横浜市中区宮川町1-1都橋商店街122号室

[TEL] 非公開

[URL] https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140102/14049237/

[営業時間]

18:00~24:00
定休日 不定休

【プロフィール】

片野英児(かたのえいじ)
1968年生まれ。昭和とメンズ服飾を愛してやまない48歳。小誌編集長の干場(ほしば)がアニキと呼んだことから、いつしかアダ名がアニキに。趣味は、スナックで昭和カラオケ。呑みすぎると、歌いながら、なぜか干場と泣き合う熱き男。好きな場所は軍艦島。

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お大師様の裏手で唸る、絶品水炊きチャンコ鍋

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上板橋の下町的な雰囲気に、杯と箸が止まらない

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赤羽「立ち飲み いこい」せんべろの洗礼

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佐島に揚がる旬の魚介に、野毛再訪を決意した夜

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浅草「飯田屋」で36歳の“どぜうデビュー”

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最後は自分で……混ぜて完成させるポテサラ

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猛暑の昼下がり、「魅惑の地下街」でひと休み

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にぎやかで穏やかな下町に見つけた「鮎の里」

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中野「らんまん」旬の肴で春を愛でた夜

あのお店はなぜ時代を超えて愛されるの? お客さんが笑顔で出てくるのは・・・

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「大井町」は呑兵衛の期待を裏切らない。

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蕎麦前から締めまで、流れる時間に、文句なし。

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神田まつや、江戸前の老舗で愉しむ“蕎麦前”の味

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白と赤のコントラストが美しい異色のポテサラ

酒のつまみは数あれど、とりわけポテトサラダをこよなく愛すマッキー牧・・・

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競輪で惨敗しても、大宮にはこの店がある。

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私が新宿の名酒場を遠巻きにしてきたワケ

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ジャガイモとサツマイモを使った“二刀流”ポテサラ

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幡ヶ谷のクジラに時のうつろいを思う夜

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下町エリアのやきとんは、ココを抜きには語れない

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「育ちのいいラッパー」がいる一家団欒ポテサラ

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東京の東側、錦糸町には“ヤバい”店が潜んでいる

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新橋は烏森口、こんな店を知らずに来たなんて…

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いもに秘密あり!インスタジェニックなポテサラ

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田端駅北口、驚異の「魚河岸料理」に痺れた夜

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自由が丘「金田」で今宵、“酒学校”の生徒になる

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浅草六区、往時の賑わいを物語る“IRIBUTA”の味

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浅草・観音裏のカウンターで感動的な「雪辱戦」

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パクチーとナンプラー香るオリエンタルなポテサラ

酒のつまみは数あれど、とりわけポテトサラダをこよなく愛すマッキー牧・・・

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浅草「大多福」出汁の香りに包まれる”口福”な時間

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森下「山利喜」は和洋ハイブリットの煮込みで決まり

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親父の「旨い!」がヒントになった名物ポテサラ

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路地に吹く夕風は「煮込み」の薫りを纏っていた

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やきとん界「西の横綱」は今日も進化が止まらない

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