昭和なアニキが語る定番服と赤星の名店「アニ散歩」
ニューニコニコ

公開日:2018/06/25 <38本目>

ニュー新橋ビルでの、ニュー気絶とは?

小学生の頃、洋服に興味を持ったきっかけは兄貴が着ていたブルックス ブラザーズだった。俺はアニキと呼ばれているが……、実は8歳年上の兄貴がいるのだ(笑)

トレードマークのゴールデンフリースが何匹もいるネイビーのネクタイは80年代に買ったもの。今でも大切に愛用している。

今となってはMADE IN USAの貴重な一本だ。なぜかこのブランドを身につけると心が引き締まり、背筋がシャキッとする。そんなマイ・スタンダードでサラリーマンの聖地へ向かうことにした。

アニ立ちしてメーテルを待ってみることに。しかしここは新橋なので車掌も鉄郎もいない。ギャラクシーへジャーニーできないのか?

サラリーマンのパラダイス、ニュー新橋ビルへ「さあ行くんだ〜♪」とゴダイゴを口ずさみ進めばいい。

戦後の新橋には闇市が広がっていた。日本最大規模だったマーケットは昭和46年にビルとして再開発された。この地下街からは、活気ある戦後のグルーブが今も俺にはビンビン伝わってくるのだ。

昭和喫茶にゲームセンターが連なり、完全に時が止まっている。あ〜インベーダーで名古屋打ちしたい。

ついつい散歩中に寄りたくなる目玉焼きのせ。甘く危険な誘惑を振り切り、「赤星」を探す。

キター!通路の店壁面に貼られたグッとくる手書きスタイル。こりゃあ間違いない。俺の「赤星」アンテナが反応しまくる。定食とつまみ、どっちも好き!

暖簾の脱力感がハンパない。「ニュー」って響きが昭和電波を発している。元は「ニコニコ」というお店だったのか?歴史が動いた瞬間があるはず。

おっ!冷水式でキンキンなこいつ。見つけちまった。

まだ平日の昼過ぎなのにお店はほぼ満席。俺が俺を取り戻す最&高な瞬間だ。

シビれる。なぜに新橋で飲むこいつは強烈にウマいのだろうか?何かが俺の中でスパークした。新橋と「赤星」・・・・これは何かとんでもない事がこの夏始まる予感がする。

店内は見事なほどにオヤジしかいない。さてと、つまみは何にするか?

すぐ出る煮込みでしょ。一発目はまずこれね。うっうっ・・・・・・マジでウマい!濃厚で柔らかい牛もつ、これでライス100杯はいける。ちなみに11:30から営業しているので仕事中に牛煮込み定食で新橋ランチも可能だ。

上まぐろ中おちも絶品。昼星★万歳!

串カツも忘れてはいけない。昼からこんなに充実したつまみで飲めるなんて幸せすぎる。

強烈にウマい!カリカリ衣にジューシー肉でニュー気絶!

焼き魚定食が人気と聞いたので、サバを注文してみる。あれ?厨房で焼かないの?

なんと焼き場は通路側の店先にあるのだ。女将さんが笑顔で焼いてくれる。浅草の福ちゃんスタイルじゃないか!ちなみにこちら。

https://www.akaboshi-tanteidan.com/forza/anisanpo/anisanpo-no6/

脂がのりまくりで、これヤバイやつでしょ。食べる前からご飯が欲しくなってきたが、まだ早い。自分の限界までご飯を焦らすのだ。

つまみの時は七味をかけるのがマイスタイル。「赤星」に合うんだなあこれが!いやあウマすぎる〜女将さんニュー気絶!

オヤジ限定のライブハウスのような熱気とグルーブがゴイスーすぎる異空間。激動の昭和を生き抜いた大先輩に乾杯。

いつ再開発で消滅するかわからないニュー新橋ビルには、やはり瓶ビールのこいつが似合う。

〆は明太子のちょい焼き。女将さんが愛情込めて焼いてくれる。

ウマすぎる!一口食べた3秒後にもう我慢できず、「女将さん、半ライスください!」・・・・・ニューちょい気絶!

常連のレジェンドおやじに優しく話しかけるニコニコな女将さん。

さすがレジェンド!キンミヤは一升瓶でボトルキープスタイルだ。俺にも優しく話しかけてくれたおやじさん、ありがとうございました。

「ニューニコニコ」は、まだここが闇市だった昭和22年に女将さんのおじさんが「ニコニコ」として創業した。昭和46年に再開発でニュー新橋ビルとなり、「ニューニコニコ」となったのだ。やはりニューには戦後の歴史があった。

創業当時からサッポロビール一筋で今は、息子さんとお店を続けている。今は亡き夫とおじさんは、とにかく「赤星」が好きだったとのこと。闇市時代から通い続けてくれる80歳のおじいちゃんの他に何十年も飲みにくる常連達ばかりだ。79歳の女将さんは、そんな常連さんたちとお店で話せるのが健康の秘訣だと。どんな時も、いつもニコニコ笑っている方がいいとおじさんがつけた店名。

シンプルだけどグッときたよ、女将さん。

心までニコニコになったのでもう少しニュー新橋ビルをニュー散歩してみるかな。

ブルックス ブラザーズのネクタイ。80年代のもので確か青山のお店でビビりながら買った思い出がある。当時のMADE IN USAは今では自然とビンテージになってしまった。創業200年を迎え、さらに進化する老舗には古き良き時代のディティールを感じさせながらもモダンにアップデートされたアイテムが揃っている。

Text:Eiji Katano
Photo:Kou Mizawa

店舗情報

ニューニコニコ

[住所] 東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル B1F

[TEL] 03-3501-6667

[URL] https://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13042838/

[営業時間]

月〜金 11:30〜22:00
土 11:30〜19:00
定休日 日曜日・祝日

【プロフィール】

プロフィール
片野英児(かたのえいじ)
1968年生まれ。昭和とメンズ服飾を愛してやまない49歳。小誌編集長の干場(ほしば)がアニキと呼んだことから、いつしかアダ名がアニキに。趣味は、スナックで昭和カラオケ。呑みすぎると、歌いながら、なぜか干場と泣き合う熱き男。好きな場所は軍艦島。

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調布・百店街にみつけた「我が心のふるさと」

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根岸「鍵屋」ザ・昭和居酒屋で雪見酒と洒落込んで

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外苑前「楽記」で本場仕込みの焼味を赤星と

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駒込で47年、「町のお寿司屋さん」は気前がいい

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府中駅前の再開発を生き抜いた名酒場で一献

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湯島「シンスケ」で老舗酒場の進化を堪能する

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高円寺の夜は、貝の甘みに酔いしれて…

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浅草・観音裏に、裏を返したい名店がまた一軒

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千駄木「三忠」で1年分のタコを喰らう?の巻

あのお店はなぜ時代を超えて愛されるの? お客さんが笑顔で出てくるのは・・・

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「立川一お気楽な店」というコピーは嘘ではない

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湯島の老舗酒場で思いを巡らせた「岩手の4年半」

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難波「酒肴 哲」路地裏で出合った至高のおでん

あのお店はなぜ時代を超えて愛されるの? お客さんが笑顔で出てくるのは・・・

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新宿「思い出横丁」には、素通りできない名店がある

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梅田「銀座屋」カオスな地下街に潜む赤星の“聖地”

あのお店はなぜ時代を超えて愛されるの? お客さんが笑顔で出てくるのは・・・

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お大師様の裏手で唸る、絶品水炊きチャンコ鍋

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File No.26

  
上板橋の下町的な雰囲気に、杯と箸が止まらない

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File No.9

  
赤羽「立ち飲み いこい」せんべろの洗礼

あのお店はなぜ時代を超えて愛されるの? お客さんが笑顔で出てくるのは・・・

100軒マラソン

File No.25

  
佐島に揚がる旬の魚介に、野毛再訪を決意した夜

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File No.8

  
浅草「飯田屋」で36歳の“どぜうデビュー”

あのお店はなぜ時代を超えて愛されるの? お客さんが笑顔で出てくるのは・・・

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ポテサラ酒場

File No.9

  
最後は自分で……混ぜて完成させるポテサラ

酒のつまみは数あれど、とりわけポテトサラダをこよなく愛すマッキー牧・・・

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File No.24

  
猛暑の昼下がり、「魅惑の地下街」でひと休み

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File No.23

  
変わりゆく歌舞伎町の、変わらない赤提灯

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File No.22

  
にぎやかで穏やかな下町に見つけた「鮎の里」

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File No.7

  
中野「らんまん」旬の肴で春を愛でた夜

あのお店はなぜ時代を超えて愛されるの? お客さんが笑顔で出てくるのは・・・

100軒マラソン

File No.21

  
「大井町」は呑兵衛の期待を裏切らない。

100軒マラソン

File No.20

  
蕎麦前から締めまで、流れる時間に、文句なし。

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東京の東の果てに、もつ焼きの名店がある。

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団長が行く

File No.6

  
神田まつや、江戸前の老舗で愉しむ“蕎麦前”の味

なぜアノお店は時代を超えて愛されるの? お客さんが笑顔で出てくるのは・・・

ポテサラ酒場

File No.8

  
白と赤のコントラストが美しい異色のポテサラ

酒のつまみは数あれど、とりわけポテトサラダをこよなく愛すマッキー牧・・・

100軒マラソン

File No.18

  
競輪で惨敗しても、大宮にはこの店がある。

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File No.17

  
私が新宿の名酒場を遠巻きにしてきたワケ

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ポテサラ酒場

File No.7

  
ジャガイモとサツマイモを使った“二刀流”ポテサラ

酒のつまみは数あれど、とりわけポテトサラダをこよなく愛すマッキー牧・・・

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File No.16

  
幡ヶ谷のクジラに時のうつろいを思う夜

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京浜東北線には、素通りできない駅がある。

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老舗の「風情」に浸りながら肉を炙った夜

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File No.13

  
下町エリアのやきとんは、ココを抜きには語れない

ポテサラ酒場

File No.6

  
「育ちのいいラッパー」がいる一家団欒ポテサラ

酒のつまみは数あれど、とりわけポテトサラダをこよなく愛すマッキー牧・・・

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東京の東側、錦糸町には“ヤバい”店が潜んでいる

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新橋は烏森口、こんな店を知らずに来たなんて…

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ポテサラ酒場

File No.5

  
いもに秘密あり!インスタジェニックなポテサラ

酒のつまみは数あれど、とりわけポテトサラダをこよなく愛すマッキー牧・・・

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File No.10

  
田端駅北口、驚異の「魚河岸料理」に痺れた夜

団長が行く

File No.5

  
自由が丘「金田」で今宵、“酒学校”の生徒になる

なぜアノお店は時代を超えて愛されるの? お客さんが笑顔で出てくるのは・・・

100軒マラソン

File No.9

  
浅草六区、往時の賑わいを物語る“IRIBUTA”の味

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100軒マラソン

File No.8

  
浅草・観音裏のカウンターで感動的な「雪辱戦」

ポテサラ酒場

File No.4

  
パクチーとナンプラー香るオリエンタルなポテサラ

酒のつまみは数あれど、とりわけポテトサラダをこよなく愛すマッキー牧・・・

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File No.4

  
浅草「大多福」出汁の香りに包まれる”口福”な時間

なぜアノ居酒屋は時代を超えて愛されるの? お客さんが笑顔で出てくるの・・・

100軒マラソン

File No.7

  
「大人の街」赤坂で思い出す、あの頃の匂い

赤坂は、懐の深い街ですな。テレビ局、大手広告会社、商社に建設、メー・・・

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ポテサラ酒場

File No.3

  
食感と味に仕掛けあり!食べ飽きないポテサラ

酒のつまみは数あれど、とりわけポテトサラダをこよなく愛すマッキー牧・・・

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料亭街の「大衆酒場」で店主の心意気に降参寸前

はなはだ唐突ではございますが、向島というのは、縁遠い街でございます・・・

団長が行く

File No.3

  
森下「山利喜」は和洋ハイブリットの煮込みで決まり

なぜアノ居酒屋は時代を超えて愛されるの? お客さんが笑顔で出てくるの・・・

ポテサラ酒場

File No.2

  
親父の「旨い!」がヒントになった名物ポテサラ

酒のつまみは数あれど、とりわけポテトサラダをこよなく愛すマッキー牧・・・

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神田の老舗、これぞ由緒正しき「東京酒場」

昔から、酒場へ行くときは、下から目線です。そう、上から目線の反対。・・・

団長が行く

File No.2

  
赤羽「まるます家」は朝から“晩酌”ほろ酔い天国

なぜアノ居酒屋は時代を超えて愛されるの? お客さんが笑顔で出てくるの・・・

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京王線中河原「ご近所酒場」はまだ宵の口

自宅の近くに行きつけの酒場をもつのは、飲兵衛にとってはとても大事な・・・

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新宿「思い出横丁」で噛みしめるコブクロの味

野方、荻窪を巡ってきました赤星100軒マラソン。スタートしたばかりでは・・・

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ポテサラ酒場

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コクが際立つ絶妙の味付け 渋谷「松濤はろう」

酒のつまみは数あれど、とりわけポテトサラダをこよなく愛すマッキー牧・・・

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路地に吹く夕風は「煮込み」の薫りを纏っていた

瓶ビールをよく飲むし、私の行く店には昔ながらのラガービールが置いて・・・

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吉祥寺「いせや」では煙までもが“アテ”になる

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File No.1

  
やきとん界「西の横綱」は今日も進化が止まらない

この店のビールはなぜ「赤星」なのか・・・。ある日、なじみの飲み屋で・・・

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