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アニ散歩 File No.24

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

「コッコ堂」

公開日:

今回取材に訪れたお店

コッコ堂

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ダンディな紳士のポロシャツと言えば、英国のジョン スメドレーだ。俺のやるせない心までもサラサラなシーアイランドコットンが癒してくれる。

そんなマイ・スタンダードな1枚で向かったのはオールドヨコハマな野毛。クレイジーケンバンドを聞きながらあの昭和遺産へ。

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

都橋商店街の強烈な昭和オーラにヨコハマ気絶……濱マイク昇天! 映画『濱マイクシリーズ』のロケ地でも有名で、ちなみにあの映画館はすでに消滅している。

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

大岡川沿いからのDEEPな佇まいにシビれっぱなし。商店街と言っても今はほとんどが酒場となっている。

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

東京オリンピックの1964年に元々この辺りにあった商店を集め建てられたもので大家は横浜市なのだ。再開発せず、現存させるなんて最高にイカすぜ横浜市!

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

怪しげな2階の飲食店街へ、遙かな時代の階段を上がっていく。

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

明美の前でふと足が止まり、たそがれヨコハマ……おっとそんな思い出に浸っている場合じゃない。このまま泣きながらここでツイストを踊りたいが「赤星」を求め1階に降りよう。

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

「コッコ堂」は15人も入ればパンパンな立ち飲み焼き鳥。オーナーは野毛では噂の美人女性なのだ。

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

窓の景色がグッとくる立飲みリバーサイド。

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

手書きのメニューも女性らしくてかわいいなあ~

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

カウンターの籠に現金を入れ注文の度に清算されるシステム。今日は2,000円をポンと。

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

美人オーナーに聞いてみると「赤星」はラベルのデザインがかわいいからオープン当初から置いているとのこと。ジャケ買い感覚も女性っぽくてイイネ!

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

ヨコハマで至福の一杯を味わう赤星リバーサイド。

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

焼き鳥の注文はオーダー用紙に自分で書くシステムで、焼きあがると名前で呼んでくれる。俺は迷わずアニキと書く。焼き鳥はどれにするか、俺の中で俺と俺とが闘う。考えるな、感じろ!渾身の5本に決める。

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

美人オーナーに手渡し、話しかけると……えっ?顔写真はNGとのこと。残念すぎるぜ~しかし俺はあきらめない。男は簡単にあきらめてはいけないのだ。

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

焼き鳥が美味そうだなあ~なんて思いながら、写真OKの交渉を続けてみる。

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

とその時、「俺の俺の俺の話を聞いてくれた~」ってことでちょっとだけのOKカット!美人オーナーの二宮夏美さんに感謝。野毛では、なっちゃんと呼ばれている。いつもはすぐ近くの2号店「トリニチサカバ」にいて、週に何日かは「コッコ堂」の焼き場に立っているのだ。

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

「はい、アニキ」と呼んでくれた……嬉しすぎる!最初の1本はミディアムレアなレバーのタレでキャベツの上に乗ってくる。

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

強烈に美味い!アニ気絶……なっちゃん昇天!新鮮で全く臭みがない。しかし女性の焼き鳥ってこんなにウマ優しいとは。

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

ネックの塩も絶品だ。せせりとも呼ばれる首の部分が絶妙な食感で美味すぎる。

 

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

ボンジリの塩はカリッと丁寧に焼かれ、ジューシーな肉汁が口の中で広がる。これも美味いなあ~

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

皮のタレを一口食べてみると、なんじゃこりゃ??柔らかすぎて強烈に美味すぎる。トロケタ気絶……なっちゃん姉弟君臨!一瞬にして口の中で消えてしまう焼き鳥は生まれて初めてだ。噛むことさえできない。なっちゃんの弟が独自の仕込みをしている絶品だ。

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

ラストはささみを塩で。もう見ただけでこりゃあヤバいルックス。

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

皮と同じく柔らかすぎて口の中でとけちまった。美味すぎてもう言葉にならない。優しすぎる最高の5本だった。

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

なっちゃんのママが手作りしているジャムのサワーで美味すぎた焼き鳥の余韻に浸る。

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

開店を待っていた常連の方たちと、すぐに打ち解けるのも立飲みの楽しさだ。平日の6時すぎなのに満席になってしまった。

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

気絶する度に俺はずっと「もう少し顔写真ダメですか?」と無意識に言っていたらしい。その思いが通じ下向きであればとOKをいただいた魂のラストカット。

なっちゃんは元OLで脱サラし、馴染みの野毛で女性でもふらっと気軽に飲める店をつくりたいと2012年に「コッコ堂」をオープンした。

なんと最初の1年は、仕込みから焼き場までたった1人で店を切り盛りしていたらしい。いろんな苦労があったはずなのに、多くを語らない素敵な女性だ。

俺は野毛で、もう一杯ひっかける事にした。なっちゃん、ありがとう。やっぱりヨコハマ、イイネ!

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

ジョンスメドレーのポロシャツ。英国の老舗ニットブランドならではの心地よい肌触りと上品なシルエットがダンディな逸品。これは旧タグのオールドモデルだが今も古さを感じさせない。丁寧に洗濯すれば10年は着れる永遠の定番だ。

Text:Eiji Katano
Photo:Kou Maizawa

ジョン スメドレーのポロシャツと「コッコ堂」の焼き鳥

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